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じょせいしけんきゅうのたちばから

女性史研究の立場から

高群 逸枝

線上閱讀高群 逸枝《女性史研究の立場から(じょせいしけんきゅうのたちばから)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,097 字 · 10 頁

青空文庫

いるが、それは神旨にそむくことであろう。そこで女御彰子に后位の宣旨を請うて司祭を掌らしめたいといっているのがみえる。

この俗は、室町時代におよぶも遺存しており、近衛政家の「後法興院記」によれば、同家の霊祠には、代々の嫡女が「御霊所」または「奥御所」とよばれて奉仕している。民家でも同じであって、お袋という言葉があるが、これは母または本家の刀自をさすが、語義は祭司を意味する。

戦国時代頃から、民衆が自己防衛のために宮座―つまり、従来からあった村落共同体の氏子組織を強化したが、この頃になると、さすがに時代色を反映して、男性祭祀が前面に出てきたが、仔細にみると、なおどこかに遺存していることも多い。

こうしたわが女性祭祀の圧倒的な現象は、決していうところの家父長社会のものではあり得ないと思われる。

以上の二三の例からいっても、女性史研究の意義はひろくみとめられてよいものであり、ねがわくは同学者の輩出参加によって、新史学建設に寄与したいと思う。〈一九四六年〉