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じょせいしけんきゅうのたちばから
女性史研究の立場から
高群 逸枝
線上閱讀高群 逸枝《女性史研究の立場から(じょせいしけんきゅうのたちばから)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 5,097 字 · 10 頁
わが女性史3
まして、従来のわが歴史家たちが、招婿婚を特殊の小現象と片づけたり、好ましくない習俗と見なして、故意に不問に付すようなことをあえてしていた非学問的な態度も是正されるであろう。
見て見ぬふりをしたり、ことさらに軽視したりすることをやめて、なにごとも謙虚に、学問の対象としてとりあげ、さらにそれを人類史的関係にまで引きあげ、普遍化することにこそ、学者の本領はあるべきであろう。
アメリカの社会学者モルガンが、微々たるハワイの一習俗に、人類の始原社会を想定し、革新的史観を樹立したことなど学ぶべきであろうと思う。
わが女性史3
わが国の女性史には、以上に述べたような族制と関連して、一つの大なる特徴があるのではないかと私はおもう。
スペンサーによれば、女性史の概念は、圧迫からの解放史として理解されており、これはだいたい父系に開幕するヨーロッパ諸国の歴史においては、そのとおりであるとされるが、わが国では、有史以後長期間女性の地位は高いものがあり、中世において低く、現代においてふたたび解放されつつあるという三つの段階がみられる。
これは、モルガン等の母系説の示唆によって社会学者らの主張する史前社会における女性の高地位説に照応するものであり、つまりそれらの史前社会が、わが国では有史以後長期間にわたって遺存していたことを物語る