輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
いかなるほしのもとに
如何なる星の下に
高見 順
線上閱讀高見 順《如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 頁
がいないたって、なんというか、幸福なことだと私は思った。私がその店に何の魅力も感じないのは、おそらく私がいわゆるカフェーの全盛時代を知らず、噂は聞いていてもそれは私の謹厳な学生時分のことで、幾分おくての私の「遊蕩」の歴史はその後、銀座にカフェーに取って代って現われたバーのなかで初めて始められたことにもよるだろう。カフェーというのはどうも「新時代」の私にピンとこないのだ。それに、その店の、なかへ入らないでも外から窺われる雰囲気が、いわば浅草的でなく銀座的、――銀座的に土地柄浅草的を何パーセントか混えたような趣で、それも私にぴったりしないのだ。私はその知人に連れられて、なかへ入って、――なるほど評判にたがわず女給は美人揃い、しかも山の手の(しかも往年の)令嬢か何かのように淑やかで、知人とならぶと、私は知人同様浅草の外の人間なのに、なぜか自分がそこにそぐわぬ浅草の人間のような気がし、知人の某会社の幹部がその店といかにもぴったり合っているのを見出した。
私に愛想よくあいさつしたその女給さんは、つい前まで新宿の舞台に立っていた、まだ二十前の娘で、バーテン君が「綺麗な女だな」