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いかなるほしのもとに

如何なる星の下に

高見 順

線上閱讀高見 順《如何なる星の下に(いかなるほしのもとに)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 119,508 字 · 236 頁

青空文庫

それを陽にあててやっている。盆栽は、ほんのひとときの喜びながら、じっと陽の恵みを楽しんでるといった恰好だった。僕は、その盆栽にお女郎さんを感じた。同時に、同じことだが、お女郎さんに哀れな盆栽を感じたですね。――以来僕は盆栽というものが嫌いになった。盆栽の趣味を枯淡とかなんとか言うのはうそですね。むごたらしいもんじゃないですか」

「書けるですな。その風景は」

私は、うんとうなずいて、

「吉原といえば、K劇場の瓶口黒須兵衛は引手茶屋の息子だそうですね」

朝野は、うんとうなずいて、私の顔をマジマジとみつめる。

「なんですか」

「いや」朝野はソッポを向いて「倉橋君は、K劇場へ行くのを、さっきいやがったが……。もともと行こうと言うと、いやだとは言っていたが……」これまではつぶやくように言って「――もとと今と、どうなんですか、同じ心境からなんですか。それとも……」

これは酒臭い息を私に吹きかけながら言った。

「心境?」なんのことかわからない。

「今日いやだと言ったのと、もといやだと言ったのと同じ気持ですか」

舌を縺らせて言ったが、その舌の縺れに腹を立てたのか、私の返事を待たず、ええ面倒臭い、言っちまえといった調子で、