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ようかいがくこうぎ

妖怪学講義

井上 円了

線上閱讀井上 円了《妖怪学講義(ようかいがくこうぎ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 17,679 字 · 35 頁

青空文庫

たとえ知識、道理に高下の別ありとするも、いかなる標準を立ててこの分界を定むべきや。かくのごとく推問するときは、その結局、知るべからず解すべからずといいてやむよりほかなし。けだし人知の関するところは、なにごとも四面めぐらすに、不可知的の境壁をもってすることを記せざるべからず。しからば、妖怪は全く不可知的なるか。もし、これを不可知的と断定すれば、これを研究するの愚なることを知らざるべからず。しからば、妖怪はよく知り得べきか。もし、これを可知的とすれば、さらに種々の疑問ありて起こる。これを要するに、妖怪そのもののなんたるを究めてこれに説明を与うるは、すなわち妖怪学の目的とするところなり。しかしてその定義に至りては、妖怪学本論を講ずるときに詳述すべし。

世人多くは、自己の心鏡に照らして知るべからざるものを妖怪という。ゆえに、甲の妖怪とするものは乙これを妖怪にあらずとし、乙の妖怪とするものは丙これを妖怪にあらずとす。愚民は、なにを見てもその理を知るべからず。ゆえに、事々物々みな妖怪となる。学者は、よく愚民の知るべからざるものを知る。ゆえに、その妖怪を指して妖怪にあらずという。