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ようかいがく

妖怪学

井上 円了

線上閱讀井上 円了《妖怪学(ようかいがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 59,416 字 · 117 頁

青空文庫

これ、いわゆる習慣によるものなり。つぎに第二の起こるゆえんを述ぶるに、例えば、人の眠息の間、夢中にありて知らず識らず工夫思慮の成ることあり。これ、眠時は脳の全部たいてい休息し、一部分のみ作用を呈することあるによる。つぎに第三の事情を述ぶるに、人の心性はその力にたいてい一定の分量ありて、一方に全力を注げば他方にその力を欠くことあり。これまた、不覚作用を生ずるの一原因なり。例えば、意を凝らして一心に読書するときは、さらに他の作用を覚えざるの類をいう。つぎに第四の事情は、脳の激動して感覚を生ぜざることにして、例えば、火事のときに自ら識覚せずして働き、酔中になにをなしたるかを自ら覚えざるがごとし。つぎに第五は、脳のはなはだ疲労したるときは、自らなすところの作用を識覚せざることあるをいう。つぎに第六は、種々の思想錯雑して混同するときは、また自らなすところを覚せざることあり。

以上の諸事情によりて、人に不覚作用を生ずるに至るなり。これにあまたの種類ありて、思想作用を覚せざることあり、感覚作用を覚せざることあり。例えば、夢中に思案工夫して自ら覚せざるは、その第一種に属し、火事場に自ら傷つきて苦痛を覚せざるは、その第二種に属し、歩行して自らその歩行するを覚せざるは、その第三種に属す。