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ようかいがく
妖怪学
井上 円了
線上閱讀井上 円了《妖怪学(ようかいがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 59,416 字 · 117 頁
案ずるに、俗におできはこれを「くさ」というをもって、馬は草を食うの意より出できたりし連想ならん。また、足にできたる豆の上に鳥の字を書くこと、鳥四つの文字のごとくするもまた、鳥の豆を食うというより出でしものなるべし。その他、来客の長座するものを早く帰さんがために箒をさかさまに立つるは、掃き出すというよりきたりしならん。また、喉に骨の立ちしを取る法は、その類多し。なかにつきて最もやすきは、「ウノノド」ということを三遍唱うべしとなり。これ、鵜は物を丸のみにするものなれば、そのように骨の喉よりただちに下るように祈るの意ならん。また、土瓶あるいは鉄瓶より湯水をつがんとするとき、過ちて口の方ならずして尻の方よりつがんとすることあり。かかることをなせし日には、必ず坊さんの来客ありという。これ、土瓶の尻の方は、口のつき出るなくして丸きよりきたりし連想ならん。人の北を枕として寝ぬるを嫌うは、死人を常に北に向けて枕せしむると、北方は陰にして死をつかさどるというとよりきたりしなり。また、さきに田虫のマジナイに、「南」という字をかきて治するときに、「北」という字をかくときはもとのとおりにもどるというは、北も南の反対なる連想より起こる。