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たぬきじる
完本 たぬき汁
佐藤 垢石
線上閱讀佐藤 垢石《完本 たぬき汁(たぬきじる)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 133,158 字 · 273 頁
そして、頭の毛はパーマネントをかけて、もじゃもじゃさせているのが、ほとんどいない。
五
中枢院参議金尚会氏という京城では有名な釣り人に案内されて、四月一日から開通された京慶線に乗って漢江の上流へ、探勝に行った。
その傍ら釣りもやろうというのであったが、まだ季節は早いと見えて漢江の鮒には一匹もお目にかかることが出来なかったのは甚だ残念であった。けれど、八堂という駅の前を流れる漢江は内地では見られぬ大河の相を持っている。広さは、隅田川の二倍ほどもあろうか、蒼い水を満々とたたえ静かに西北に向かって流れている。深さは三丈から四丈はあるという。その上を、帆をかけた舟が悠々と流れるように東北へいくつもいくつも動いて行くのだ。舟には、鮮人の舟夫が例の美音で款乃を唄っている。
山の松もいい。岩山には土が浅いと見えて松の育ちは悪いのであるが、育ちが悪いだけに松の枝振りは風流である。浅間火山の六里ヶ原に生えている松に似ている。徳沼という駅の前の河原は、一里もあろうと思うほど広い。白い衣物を着けた鮮人が舟に乗って小さい鮠を釣っていた。
朝鮮の棋界は、甚だ盛んである。