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いえ

家

島崎 藤村

線上閱讀島崎 藤村《家(いえ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 141,411 字 · 285 頁

青空文庫

この破壊の中に――彼女はジッとして坐っていられないという風であった。

お種は肩を怒らせて、襲って来る敵を待受けるかのように、表座敷の方を見た。

「なんでも彼等は旦那や俺の遣方が悪いようなことを言って――無暗に金を遣うようなことを言って――俺ばかり責める。若い者なぞに負けてはいないぞ。さあ――責めるなら責めて来い――」

橋本の炉辺では盛んに火が燃えた。三吉が着いて三日目――翌日は彼も姉の家を発つと言うので――豊世やお島やお仙が台所に集って、木曾名物の御幣餅を焼いた。お種は台所を若いものに任せて置いて弟の方へ来た。

三吉は庭に出て、奥座敷の前をあちこちと見廻っていた。以前この庭の中で、家内中揃って写真を撮ったことがある。それを三吉が姉に言って、達雄が立って写した満天星の木の前へ行きながら、そこは正太が腰掛けたところ、ここは大番頭の嘉助が禿頭を気にしたところ、と指して見せた。彼は自分で倚凭って写した大きな石の間へ行って見た。その石の上へも昇った。

お種は、どうかすると三吉がずっと昔の鼻垂小僧のように思われる風で、

「三吉、お前がそんなことをしてるところは、正太に酷く似てるぞや」