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ふうきはっせきしし

富貴発跡司志

田中 貢太郎

線上閱讀田中 貢太郎《富貴発跡司志(ふうきはっせきしし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,895 字 · 8 頁

青空文庫

「―村の―氏は、姑に孝行で、その夫が外へ往っていて、姑が重い病気に罹り、医巫も効がないので、斎戒沐浴して天に祈り、願わくば身をもって代りたいといって、股を割いて進めたから、病気が癒った、で、さっき天符がさがって、―氏の孝行が天地に通じて、誠を鬼神に格したから、貴人になる児を二人生まして、皆君の禄を食んで、家の名をあげ、終に大夫の命婦としてこれに報いるということになったので、府君が本司にくだして、今已に之を福籍に著わした」

「―姓―官は、爵位が崇く、俸禄が厚いに係わらず、国に報ぜんことを思わないで、惟だ貪饕を務めて、鈔金三百錠を受け、法を枉げて裁判をし、銀五百両を取って、理を非に枉げて良民を害したから、府君が上界に奏して、罪を加えようとしておるが、彼は先世に陰徳があって、姑く不義の富貴を享けておることになっておるから、数年の時間を貸して、滅族の禍に罹らしめることにして、今、もう命を奉って、悪簿に記したところだ」

「―郷―は、田が数十頃あるが、貪縦で厭くことがなく、しきりに隣接地を自分の物にしているが、その手段が甚だよくない、ひとりぽっちで援けのない者を欺いて、賤く買い、中にはその定価を払わないで、相手を忿らして死なしておる者もあるので、冥府から本司に知らしてきて、捉えて獄に入れたが、もう已に牛となって、隣の家