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かんえいぶどうかがみ
寛永武道鑑
直木 三十五
線上閱讀直木 三十五《寛永武道鑑(かんえいぶどうかがみ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,633 字 · 26 頁
そして、槍持が
「はい」
と、答えて、槍を半兵衛の方へ、差出そうとした刹那
「うぬっ」
その駈出してきた男が、槍持へ、切りかかった。槍持が、その刀を避けたはずみに、槍の柄は、半兵衛の手から、遠去かった。
「喜助」
半兵衛が、こう叫びつつ、後方へ、横へ眼を配ると、右側の立木の間から、走ってきた士が、半兵衛へ刀を向けて、睨みながら、じりじり迫ったので、半兵衛は、槍に心を取られたまま、馬から飛降りて、刀を抜くと、槍持に
「槍を、早く」
と、叫びつつ、迫る士に、刀を構えた。そして
(荒木は、甚左と戦っているのであろう。甚左も、むざむざと討たれはすまい。然し、荒木を甚左に討たせたくは無い、わしが強いか、荒木が強いか、わしは、その勝負の為に、出てきたのだ)
半兵衛は、早く、この下人を斬って、荒木と勝負したいと思った。それで
「下郎、推参なっ」
と、叫ぶと、じりじり刻んで行った。刀をとっても、対手とは、段ちがいであった。対手は、真赤な顔をして、脣を噛んで――だが、懸声もできないで、じりじり退りながら、――然し、必死の一撃を入れようと、刀の尖の上りかけた隙、半兵衛は
「や、やっ」