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しょうぐん
将軍
線上閱讀芥川 竜之介《将軍(しょうぐん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 14,852 字 · 31 頁
「じゃあなた方に籤を引いて貰おう。」――将軍はこう云ってから、もう一度少将に笑顔を見せた。……
「それは罪のない話ですね。だが西洋人には聞かされないな。」
青年も笑わずにはいられなかった。
「まあそんな調子でね、十二三の中学生でも、N閣下と云いさえすれば、叔父さんのように懐いていたものだ。閣下はお前がたの思うように、決して一介の武弁じゃない。」
少将は楽しそうに話し終ると、また炉の上のレムブラントを眺めた。
「あれもやはり人格者かい?」
「ええ、偉い画描きです。」
「N閣下などとはどうだろう?」
青年の顔には当惑の色が浮んだ。
「どうと云っても困りますが、――まあN将軍などよりも、僕等に近い気もちのある人です。」
「閣下のお前がたに遠いと云うのは?」
「何と云えば好いですか?――まあ、こんな点ですね、たとえば今日追悼会のあった、河合と云う男などは、やはり自殺しているのです。が、自殺する前に――」
青年は真面目に父の顔を見た。
「写真をとる余裕はなかったようです。」
今度は機嫌の好い少将の眼に、ちらりと当惑の色が浮んだ。
「写真をとっても好いじゃないか? 最後の記念と云う意味もあるし、――」