輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
しょうせつのタネ
小説のタネ
吉川 英治
線上閱讀吉川 英治《小説のタネ(しょうせつのタネ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,376 字 · 23 頁
けれども結局、わずらわしさに、こちらは根負けしてしまいましたし、なお続ければ、以後の高山右近も相当長くかかるので、切れ目を作って、右近のごく若い時代でひとまず終りを作ったわけです。どうも宗教関係のものは、右近だけでなく、たとえば法然、親鸞、日蓮、道元といった人を書くのでも、よほどな用意をもっていないと、信仰的反ばくがつよいから、むずかしいようですな。「文芸と史実」「文芸と信仰」とは、結局、水かけ論になって、双方が釈然とするわけにゆかない場合がまま多いんです。
そこで、僕には、いつも負債に思ってることが一つあるんです、例の「親鸞」なんですがね。あれは自分の三十歳台に書いて、四十台にまたすこし書き直して、それから、出版になるとき「どうも、いま見直すと、じつに恥しい。自分の年齢の背丈けで、親鸞などをこう書いたのは、めくら蛇におじずであった。だから、自分が五十歳になったら、もう一ぺん書き改める」と、序文へ公約的に書いてしまったんです。ですから、どうかすると皮肉な読者が「その公約はいつ果すのか。貴下はもうたしか六十へ入ったはずだが」などと、からかって来たりする。