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ことりときょうだい

小鳥と兄妹

小川 未明

線上閱讀小川 未明《小鳥と兄妹(ことりときょうだい)》,假名注音日語閱讀。JLPT N3,點詞查義。

N3 · 進階 · 新字新假名 · 1,846 字 · 4 頁

青空文庫

「いま、あの子供さんたちがいっているのを聞くと、ほかの国へゆけば、自分は大事にされるということであるが、いったいどこだろう……。ああして、絵にまで自分の姿をかいて出してあるのを見れば、まんざらうそのことではない。」と、うそは思いました。

この小鳥は、寒い、寒い、北の国に産まれたのでした。もう夏もやがてくるので仲間といっしょに、ふたたび故郷へ帰る約束をしたのであります。天気のいい日を、見はからって、彼らは旅立つことになっていました。

うそは、友だちとした約束を忘れなかったけれど、

「どうか、自分をかわいがってくれる、その知らない土地へいってみたいものだ。」と思いました。

彼は、木から飛びたつと、はるかあちらへ飛んでゆきました。そして、街道にあった、一本の電信柱にきて止まったのです。いつであったか、電信柱が、なんでも自分に聞けば、この世の中のことで、知らないものはないといった、そのことを思い出したからでした。

青く晴れた、空の下で、電信柱は居眠りをしていました。その頭の上に止まると、小鳥は、黒いくちばしでコツ、コツとつついて、彼の眠りをさました。

「ああ、眠いことだ。