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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

「やめろ。あの店にはもう黄金メダルはないんだ。チャンを殺した犯人が持っていったのか、それとも……」

「それとも」

「まあ、それはいうまい」

「頭目。はっきりいって下さい。私が盗んできたとでもいうのですかい」

「おれは知らない。今日までかかって、いろいろと調べたが、手がかりなしだ」

頭目は、いつになくがっかりした調子でいった。

監房生活

その後、牛丸平太郎少年は、監房の中におしこめられたままになっていた。あれ以来一度も頭目の前にもひきだされないし、またその手下のためいじめられもしなかった。むしろ牛丸少年は、山塞の人々から忘れられたようになっていた。

たいくつで、やり切れない牛丸少年であった。三度の食事が待ちどおしかった。その食事は、口がきけず耳のきこえない男が、きちんきちんとはこんでくれた。「小竹さん」と呼ばれることもあった。

とにかく小竹さんが顔を見せてくれるのが、牛丸少年にとって、一日中の一番うれしいことだった。少年は小竹さんに対し、親しみの表情を示したが相手の小竹さんにはそれが感じられたことはない。いつも寝ぼけているような間ぬけ顔であった。牛丸少年は、たいくつに閉口しながら、一つの願いを持つようになった。