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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁
そして両方をつきあわせてみるなら、この黄金メダルの秘密も解けるにちがいないと考えたのだ。(なにも、生命をまとにして、本ものの黄金メダルを手にいれないで、写真さえあれば、たくさんなのだ。そこに彫りつけてある暗号を解きさえすれば、大宝庫の場所が分るにちがいない。おれは頭目などより、一枚役者が上なんだ)と、博士は思っている。
だが、いよいよ探してみると、ここぞと思った黄竜の間に、思う品物がないのである。博士はくやしくてならなかった。腕組をして考えこんだとき、
「手をあげろ。横着者め」と、はげしい叱り声が、入口の方からひびいた。いつの間にか黄竜の幕をかきわけ、四馬頭目の巨体が、長袖から愛用の毒棒をつきだしている。
「うッ!」博士は青くなって、さっと両手をあげた。あの毒棒は、押釦一つおすと、一回に十本の錐が、さきにおそろしい毒をつけたまま、相手の身体にぐさりとつき刺すのであった。その毒の調合をしたのは、机博士自身であったから、その猛毒については誰よりも博士が一番よく知っている。だから博士が青くなって両手をあげたわけだ。
「この間から、どうもお前の様子がへんだと思っていたが、この部屋でいったい何をしようと思っていたのだ」