輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

その山登りというのは、芝原水源地の奥にあるカンヌキ山の頂上まで登ることであった。

春木少年が、この町へ来たのは、ほんの一カ月ほど前のことであった。その前、彼は東京にいた。この町は関西の港町だ。

くわしいことは、いずれ後でのべる時があるから、ここには説明しないが、春木少年は、家の事情によって、とつぜんこの港町の伯母さんの家へあずけられたのであった。そして清は、近くの雪見中学校へ転校入学したのだった。彼は三年生だった。

一時はずいぶんさびしい思いもしたが、清はこの頃ではすっかりなれてしまった。そして学校にも牛丸君のような愉快な友だちができるし、それから又港町のうしろにつらなっている連山の奥ふかく遊びにいく楽しみを発見して、ひまがあれば山の中を歩きまわった。

その日、清は、牛丸の平ちゃんと連立って、おひるごろカンヌキ山の頂上にたどりついた。そこで弁当をたべ、それからそこらにある荒れ寺の境内でさんざん遊び、それから午後三時ごろになって、二人は帰途についた。

秋の日は、六時頃にはもうとっぷり暮れるので、午後三時に頂上を出ると、麓へ出て町へはいるときは、町にも港にも灯がいっぱいついているはず、すこし山の上で遊びすぎておそくなった。