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しょうねんたんていちょう
少年探偵長
海野 十三
線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁
ところがこの贋物では、それよりただちにふたつのメダルを(強く押すべし)となっています。そのために、海賊王デルマが万一の場合の用意につくっておいた、罠のなかにおちたのです」
ああ、それというのも自業自得だったろう。
それはさておき、一同がおとし穴に気をとられているとき、キョロキョロとあたりを見廻していた牛丸平太郎が、突然、
「あっ」と、素っ頓狂な声をあげた。
「あれを見い、みんな、あれを見い、えらい宝や、宝の山が吹きこぼれてるがな」
その声に、弾かれたようにふりかえった一同の眼にうつったのは、十字架のかかった翕が真二つにわれて、そこからザクザクと聖壇のうえに吹きこぼれてくる、古代金貨に宝玉の類……ヘクザ館の塔なる聖壇のうえには、みるみるうちに七色の宝の山がきずかれていったのである。……
四馬剣尺を頭目とする、悪人一味はすべて滅んだ。唯一人、ヘリコプターに乗った波立二のみは、その後、杳として消息がわからなかったが、首領を失ったかれに何ができよう。その後、紀伊半島の沖合に、ヘリコプターの破片らしいものがうかんでいるのを見たものがあるというが、あるいはそれが、波立二の最後を物語っているのではあるまいか。