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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

戸倉老人は、のこる一眼を大きくむいて、四馬をにらみつけた。

「わしが知りたいと思ったことは、かならず知ってみせる。そうか。きさまの義眼というのは、もう一方の眼なんだな」

というと、頭目は、又もや戸倉にとびかかった。そして彼の指は戸倉の左の眼を襲った。

猫女

「あ、あぶない。待った」

叫んだのは机博士だ。あぶないと、大きな声。そしてやにわに、頭目の手首をつかんで引きとめた。

「なぜ、とめる?」

「お待ちなさい。戸倉の残る一眼は義眼ではないです。ほんものの眼ですよ。抜き取ろうたって、取れるものですか。やれば、器量をさげるだけですよ。頭目、あんたが器量を下げるのですよ」

そういわれても、頭目は戸倉老人の頭髪をつかまえて、放そうとはしなかった。

「頭目、よく見てごらんなさい。ほんものの眼だということは、目玉をよく見れば分りますよ。瞳孔も動くし、血管も走っている」

そういって机は、携帯電灯を戸倉の眼の近くへさしつけた。

頭目は、戸倉の眼の近くへ顔を持っていった。そしてよく見た。なんどもよく見た。どうやら、こっちは、ほんものの目玉らしい。

そのときだった。頭目の注意力が、急に戸倉の目玉から放れた。