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しょうねんたんていちょう

少年探偵長

海野 十三

線上閱讀海野 十三《少年探偵長(しょうねんたんていちょう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 110,286 字 · 221 頁

青空文庫

牛丸少年の方は、この山道にも明かるいので、闇の道ながらともかくも辿り辿って、町まで帰りつくことができた。

牛丸君は、両親から叱られた。あまり帰りがおそかったので、これは叱られるのがあたり前である。

彼は、春木君が家へたずねてこなかったことを知り、念のために、春木君が起き伏している伯母さんの家へいった。

ところが、春木君はまだ帰ってこないので心配していたところだと、伯母さんは眉をよせていった。

それから大さわぎとなった。同級生や、その父兄が召集された。その数が二十名あまりとなった。

一同は提灯や懐中電灯を持ち、太鼓や拍子木や笛を持って暗い山中へ登っていった。

「迷い児の迷い児の春木君やーい」世の中が進んでも、迷った子供を探す呼び声は大昔も今も同じことであった。

「迷い児の迷い児の春木君やーい」

どんどんどん、どんどんどん。かあちかち、かちかちッ。

にぎやかに山を登っていった一行は、生駒の滝の前に焚火があるのを発見し、それに力を得て近づいてみると、当の春木君が火のそばで、いい気持にぐうぐう睡っているのを見出し、やれやれよかったと、胸をなで下ろした。

二人は、もう一度叱られ直して、山を下り、無事にめいめいの家へはいった。