輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

いわたとよおとわたし

岩田豊雄と私

岸田 国士

線上閱讀岸田 国士《岩田豊雄と私(いわたとよおとわたし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 1,358 字 · 3 頁

青空文庫

一九二三年(大正十二年)九月一日、例の関東震災で東京の劇場はことごとく灰になつた。が、翌年の三月には早くも新劇の胎動が始まつた。最も代表的なものはいうまでもなく築地小劇場の旗挙げであるが、その傍らで、いくぶん違つた道を進もうとしたいくつかの小さなグループの一つに、新劇協会という劇団があり、当時、帝国ホテル演芸場と呼ばれていたささやかなホールで、細々と公演をつづけていた。

わが岩田豊雄がフランス滞在を切りあげて日本に帰つて来たのは、ちようどその頃であつた。

私も、その少し前に故国の土を踏んだのだが、岩田と私とはほとんど同じ時代にフランスの芝居を勉強しに行つたのに、遂にそれまで相識る機会はなかつた。

彼と私とを結びつけたのは、ヴィユウ・コロンビエの廊下でも築地小劇場の楽屋でもなく、実は、この新劇協会の稽古場であつた。

もつとも、その頃、第一書房から近代劇全集が出ることになつて、私も岩田も二、三の訳を引受けた。

私は岩田の名訳「クノック」に文句なしに感服した。

新劇協会の指導を菊池から委嘱されたのは私と関口次郎、高田保であつたが、特に、私は、岩田豊雄と横光利一の協力を求めた。