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ひらがたけとうはんき

平ヶ岳登攀記

高頭 仁兵衛

線上閱讀高頭 仁兵衛《平ヶ岳登攀記(ひらがたけとうはんき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 13,907 字 · 27 頁

青空文庫

のである、鶴ヶ岳と白沢山の間に大白沢山と地図に記してあるが、これは平ヶ岳の尾根が尽きた処であって山というよりは平地と見るべきであろう、平ヶ岳の全部は花崗岩であるから大白沢山も花崗で無論平ヶ岳に属するものであって、その東から鶴ヶ岳に属する火山岩となるらしい。

東京の上野駅の九時四十分発の夜行の急行列車に乗ると、翌朝の九時半に来迎寺停車場に着する、自分らが二十幾年前に片貝の小学校に通学していた頃には、一尺ばかりの作場道であって人家などなかったのが、今は三間余の県道が通じて五十軒ばかりの人家が出来た、新来迎寺駅(魚沼鉄道)の軽便鉄道に搭じて九時三十四分に発車すると、十時十八分に小千谷駅に達する、そこから人力車または馬車で約五里を行くと小出町である、小出から爪先上りとなって約三里を行くと、日本第一ラジウム温泉の称ある北魚沼郡湯谷村橡尾又温泉に着する、自在舘という家がよいようである、小出から人力車を通ずるが二人引きでないと、時々歩行させられてその効が少ない、温泉は温度が低いが往昔から著名なものである、小出から橡尾又に着く少し前に右に折れて行くと大湯温泉がある、橡尾又まで八町ばかりの距離である、大湯温泉は温度もかなりであるが、設備は橡尾又よりも下等である、東栄舘というのがよい、銀山平へ行く