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きかがくとくうかん

幾何学と空間

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《幾何学と空間(きかがくとくうかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 37,420 字 · 74 頁

青空文庫

とは云うもののそのような標準は公理の内からは少くとも直接には見出せない。処が幾何学はただ一つの公理からは、即ちそれからの直接推理によっては体系を構成することは出来ない。幾何学は公理体系に基く。それ故求められた標準は公理体系、云い換えれば公理と公理との関係に於て見出されるであろう。然るに公理と公理とは互に矛盾しないという条件の下で互に独立であるから、どの公理とどの公理とを選ぶかは又一つの任意とも考えられる。併しもし之が任意ではないということが証明されたとすれば、如何なる公理を如何に選ぶかの標準が一遍に発見されるわけである。私はこの証明を試みよう。まず形式的に三つの異った要素をA、B、Cとして適当な条件の下に、

┌(一)二つのAが一つのBを、

(1)│(二)三つのAが一つのCを、

│(三)二つのCが一つのBを、

└(四)三つのCが一つのAを、決定するものとする。今AをCによって、CをAによって置き代える時には(1)は(三)(四)(一)(二)の順序となるだけであるから(1)そのものは不変である。処が(四)の代りに

(四′)二つのCが一つのAを決定する、を置き代え、(1′)即ち(一)(二)(三)(四′)に前の変換を行うと(1′)は