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にわをつくるひと
庭をつくる人
室生 犀星
線上閱讀室生 犀星《庭をつくる人(にわをつくるひと)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 9,332 字 · 19 頁
曾て前田という本郷住人の庭園を見たとき銅製の鶴が二羽、からの川の中に置かれてあるのを見て、わたくしは眼を汚された思いがした。或は唐獅子を置き、大砲をさえ飾ることを思うと、わたくしは情無くなるばかりである。好みは人間をつくるものである。
これは曾て『サンデー毎日』に書いたことがあるが、或る客があって庭をつくろうと思うが、千円くらいで一寸としたものが作れるだろうかと言ったから、わたくしは発句でも書くように、一枚の半紙に無駄書をして手渡したことがあった。
竹 (矢竹或いはしの竹) 五百本
飛石 (拍子木二本をふくむ) 五十枚
すて石 三つ
茶庭燈籠(利休がた) 一本
つくばい(一つは大きく別ののは小さく) 二鉢
山土 十車
そして植木屋手間賃五十人分二百円は例外である。しの竹、七十円。飛石(くらま一枚五円見当。)二百五十円。すて石、二百円。茶庭燈籠、三百円見当。(上物はあるいはむずかしい。)つくばい、二鉢、百円。その他山土十車代等千円である。
これだけで作り上げたものは十年あとには苔がついて、竹も根を張り相応の庭になるであろうが、ただ、面倒なのは竹は二タ月に一度ずつ枯葉や蟻、毛虫のつかぬ様の手入れ、及び刈込、筍仕立