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きゅうこうじゅうさんじかん
急行十三時間
甲賀 三郎
線上閱讀甲賀 三郎《急行十三時間(きゅうこうじゅうさんじかん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 11,724 字 · 24 頁
それに反して彼の息子は多血質な感情家だった。だから無論合う筈がない、友人はいつでも彼の父を罵っていた。
彼と私とが会うと、いつでも如何にして彼の父から金を引出すべきかと云う事を講究した。私達の考えによると、彼の父から少しでも余計に金を引出して有用な事に使うのは、非常に必要な事で、彼の罪滅しになり、我々にとっては一つの社会奉仕であると思っていたのだった。二人はいろいろと智慧を絞ったが、どうしてどうして彼は我々如き青二才の机上の計画に乗るような事はなかった。で、いつでも失敗だった。
夏休が始まると、私達は懲りもせずに、又彼から金を取出す相談を始めた。その中に友人は大阪へと旅立ったが、彼はふとある謀計を思いついたので、私と東西呼応して事を挙げたのである。
手品の種は恰度友人が大阪に着いて間もなく、そこに二つの大きな脅迫が起った。之は新聞にも業々しく伝えられて警察非難の声も挙った位だから、知っている人もあろうが、ある兇暴な団体(事実は何人の仕業か分らないが)が脅迫状を送って、二人の富豪から莫大な金を捲上げたのだった。友人はこれに暗示を得て、脅迫団の名を無断拝借して、親父を脅迫しようとしたのだ。