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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
線上閱讀海野 十三《怪塔王(かいとうおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 頁
がんばり方が足りないぞ」
「そうじゃないんです。がんばっていますが、エンジンが言うことを聞いてくれません。まだ参るには早いのだが、変ですね」
「そうか、さては――」
と、小浜兵曹長は気がついて、怪塔ロケットの方を睨みつけました。まさしくあの怪塔ロケットから出す例の怪力線が、こっちのエンジンの息の音をとめようとしているらしい。
さっそく危険信号が、小浜兵曹長の手によって、本隊へむけ発せられました。
「怪塔ロケットの発する怪力線によって、エンジンがとまりそうだ。これ以上の追跡は、あるいはむずかしいと思う」
すると本隊の方から、折かえして入電がありました。
「あと三十分、がんばれ。こっちでも、救援隊を手配しているところだ」
あと三十分がんばれ! エンジンのこの調子ではその三十分が、うまくもつかしら。
奇計
1
あと三十分がんばれ!
怪塔ロケットを追う青江機の上で、偵察士の小浜兵曹長は歯がみをしました。
青江三空曹の、人間わざとは見えないがんばりぶりにもかかわらず、エンジンの調子は、重病人の眼のようにわるくなるのでありました。
(怪塔ロケットにせっかく追いついたのに、このままでは、ぐんぐん遅れてひきはなされてしまう)