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かいとうおう

怪塔王

海野 十三

線上閱讀海野 十三《怪塔王(かいとうおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 頁

青空文庫

○○軍港に碇泊している軍艦六甲では、秘密艦隊司令官池上少将をはじめ幕僚一同と、塩田大尉や一彦少年の顔も見え、会議がつづけられています。

司令官池上少将は、一彦少年の顔をじっとみつめ、

「さあ、遠慮なく一彦君の考をいってごらんなさい。怪塔王が博士を殺したと見せかけて、それでどうしたというのかね」

一彦は、いおうか、いうまいかと、まだ口をもごもごしています。

「おい一彦君、司令官のおっしゃるとおり、君の考を大胆にいってごらん」

塩田大尉も、そばから口をそえて、一彦をはげましました。

「はい。では、思いきっていいます」

と、一彦は、すっくと席から立ちました。

「これまで僕が見たところでは、大利根博士邸内のエレベーター仕掛の実験室といい、猿の鍵であく秘密室といい、怪塔王が怪塔の中に仕掛けているのと同じなんです。だから博士と怪塔王は、なんだか同じ仲間のようにおもわれます。ところが、あの邸内の秘密室に、博士の血ぞめのズボンが発見されました。博士の身の上にまちがいがあったように思われます。ちょっと見ると、怪塔王が邸へしのび入って博士を殺したように考られます。しかしこれから怪塔王が大活動をしようというとき、大事な自分の仲間を殺すなんてことは変だとおもいます。