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かいとうおう
怪塔王
海野 十三
線上閱讀海野 十三《怪塔王(かいとうおう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 167,635 字 · 337 頁
小浜兵曹長は、無念のあまり、腹ばいながら、いくたびか大地をうちましたが、もはやどうにもなりません。
しかし、みなさんは、すでにおわかりになっているとおもいますが、怪塔ロケットを俄に出発させたのは黒人ではなく、大利根博士だったのです。博士は、そのようなときがくるのを待っていたのです。しかも、ぐずぐずしていれば、秘密艦隊の爆撃のそば杖をくわないともかぎりません。
だだだーん、ひゅーっ、どどどん。
地上からは、半ば壊れながらも、隊長機が、しきりに空中にむけて、砲弾をうちあげています。敵ながらあっぱれの隊長機でありました。それに応じて、わが空中部隊も、ここを先途といさましい急降下爆撃をくりかえします。地上は硝煙につつまれ、あたりはまっくらになりました。
「これは、すごいことになったぞ」
こうなると、兵曹長も、これから先、自分の運命がどうなるのか、まったくわからなくなりました。あとからあとへつづけざまの爆裂、雨のようにとびくる爆弾の破片、それらはあまりにはげしく、兵曹長は、一時怪塔ロケットをとりにがした無念さをわすれるほどでありました。
それから何分かたって後のことです。