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きょうりゅうとう

恐竜島

海野 十三

線上閱讀海野 十三《恐竜島(きょうりゅうとう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 98,662 字 · 199 頁

青空文庫

「ピー、ピー、ピイヒョロ、ヒョロ」

ラウダが口笛をふいた。恐竜に聞かせるように、それは何かの合図のような音色をとっていた。

すると、恐竜の首が一斉に崖の上のラウダの姿にそそがれた。

恐竜どもが、ラウダの口笛から、何かの合図を受けたことはまちがいない。

ケンが来た。玉太郎も来た。

「ラウダ、ふしぎなことがおこったな」

「ふしぎでもなんでもない。彼が恐竜に命令したんだ」

「命令」

「うん、つまらん遊びはよせといったのだ」

ラウダは恐竜をあやつることを知っているに違いない。

「君は恐竜を自由にできるか」

「いや自由にはできない。が、彼等を喜ばせることはできるんだ。僕の口笛がそれだ」

そういって、ラウダは高らかに口笛をふきならした。

恐竜はよったように、ききほれている。

モレロ、フランソア、ラルサンの身体は、三匹の恐竜の口から、ぼとん、ぼとんと海の中にすてられた。

三人の身体は一度沈んだが、再び浮き上って、流されはじめた。

「死んでいるかも知れない。もしかすると気絶をしているだけかもわからない。僕はここで恐竜をおさえているから、岬のむこう側に行ってくれたまえ、三人の身体は潮の流れにのって、あっちへとどくのだ」