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〔けんせいほんとう〕そうりたいにんのじ

〔憲政本党〕総理退任の辞

大隈 重信

線上閱讀大隈 重信《〔憲政本党〕総理退任の辞(〔けんせいほんとう〕そうりたいにんのじ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 6,316 字 · 13 頁

青空文庫

〔退任にあたっての情願〕

そこで私は早晩畏るべき反動が来るということを警告するのは、私の義務として沈黙することが出来ないのである。この警告を私は今日諸君の前に公にしたいと思う。

〔退任にあたっての情願〕

それから私は最後に、諸君に向って私の情願を一つ述べたいと思うのである。それは少しく諄いが、十分あまりどうぞ御聴きを願いたいと思う。明治三十三年にご承知の通り、我々の同志たる政党は、到頭我々のみになって、自由党というものが消滅してしまったのである。真正の党派というものは進歩党の以外に消滅してしまったという、不幸なる時が三十三年に来ったのである。主義に依り、国民の意思に依り、輿論に依って成り立つところの政党というものが、その時によほど性質を一変したのである。この日本の憲法史、日本の政党史に大なる関係を持つところの年は三十三年である。その時に自由党は自滅して、高名なる大政治家の伊藤〔博文〕侯〔爵〕の下に、自由党、国民協会の一部、官吏の一部、その他中立、実業家というものが集って、政友会というものが生れたのである。その時には伊藤侯の声望と、且つ伊藤侯の政治的才略に依ってほとんど天下響きの如く応じた。