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てしごとのにほん
手仕事の日本
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《手仕事の日本(てしごとのにほん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 116,621 字 · 235 頁
すぐ眼に入るのは「津軽塗」であります。色漆を用いて雲形の斑紋を作り、それを研ぎ出して仕上げます。おそらく若狭塗に由来したものでありましょう。塗が丁寧な場合は丈夫であります。机、棚のような大きなものから、盆や箱、はては小さな箸、糸巻のようなものにも及びます。
金物屋の前を通りますと寒い国のこととて炉に用いる色々の道具が見出されます。飾り立てた真鍮や銅の自在、丸輪五徳や吉原五徳、さては火箸、灰均など。中で北の国だけのものと思われるのは「炉金」であります。大きな囲炉裏の中に仕込むもので、火を長く保たせるのに役立つといいます。四角なもの円いもの共にありますが、多くはその二つをつなぎ炉縁と五徳とを合せたようなものであります。
米屋の前を通りますと、いたや細工のとても大きな米漏斗を見られるでしょう。朝顔のように上に開いた形で、花籠にでも応用したらさぞ立派でありましょう。弘前近くの目屋村の産といいます。他国では竹で作ります。
荒物屋を訪ねますと、思いがけなくもそれは美しい帚を見出します。田舎館の産でありまして、編み方によき技を示します。色糸を使って密に編んだり、また籐を用い上手に段をつけて締めたりします。