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ぎじゅつのてつがく

技術の哲学

戸坂 潤

線上閱讀戸坂 潤《技術の哲学(ぎじゅつのてつがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 頁

青空文庫

と云うのは、ブルジョア社会の階級対立が著しくなった結果に外ならない。で云わば人類の新鮮な若い知能は、所謂インテリゲンチャ乃至学生層から、やがて次第に、他の社会層の上に移行して行くのは自然である。現代の本当の大衆は、その大衆性によって、本能的・技術的・直接さを持っているのだが、知能もここまで持ち込まれて初めて本当に本能化し技術化することが出来よう。即ち知能はここで初めて本当に知能的となるだろう。そういう事実は、すでに文芸の世界に於ては次第に実証されて行っている。学生層の知能技術が或る限度に至るまで低能化すということも亦、だから一般的にいって至極自然なことではないか。

学生層知能技術の低級化の一つの主体的条件として、学生層乃至インテリゲンチャは、文武官・小商人・其の他の小市民層及び後れた層の農民等々と結び付いて、今日見られるようにいちじるしいファッショ化の先鋒となることを敢えてすることが出来る(一連の学生運動・其の他)。今後、多少とも知能的で技術的な左翼学生の閉め出し其の他の教育行政の結果と平行して、又遊戯的――モダーン・不良・等々――学生の圧倒的増加の結果と平行して、学生層一般の知能技術の低下は急速度に進展して行くだろうから、恐らく学生層のファッショ化は抜くべからざる大勢となるだろう。