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ぎじゅつのてつがく
技術の哲学
戸坂 潤
線上閱讀戸坂 潤《技術の哲学(ぎじゅつのてつがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,443 字 · 164 頁
古いことではない。物質の概念と共に古いものは力の範疇であるが、之が一定の物理学的意味を受け取ったのは近世に這入ってからであって、而も近代物理学ではこの概念は再び必ずしも前程絶対的な重大性を有つものではなくなって来ている。特殊な物質概念である原子やエレクトロン・原子核・其の他これに連る一連の諸物質範疇や、特殊の力概念に相当するエネルギーや又重力・電磁気・等々の範疇も亦、夫々の歴史的発生と分化と消長とを持っている。――だが、こうした変遷にも拘らず、それが自然科学的範疇の資格を持つために、是非とも必要な一つの条件がある、と人々は考える。外でもない、之等の範疇は実証的だというのである。
(尤も所謂実証主義なるものはこの実証という規定に或る特別な条件を※(「插」でつくりの縦棒が下に突き抜けている、第4水準2-13-28)入している、それは一種の現象主義を固執するのである。だが自然科学の範疇自身にとっては、特別な哲学的要求にでも基かない限り――キルヒホフやマッハ等のマッハ主義の如き――、実証主義は何も問題になるべきものではない。今は単に実証的だという点だけでいいのである。