輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

だんきょうきぶん

断橋奇聞

田中 貢太郎

線上閱讀田中 貢太郎《断橋奇聞(だんきょうきぶん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 12,144 字 · 25 頁

青空文庫

世高はその傍へ寄った。

「施十娘、私は生きかえっているのだよ、決して死んでいはしないよ、恐れることはないよ」

そう言って老婆を抱き起し、それから酒壷も拾ってやりながら、自分と秀英の蘇生したことを話した。

「私は、後の祟りが恐ろしいので、その晩、李夫と二人で逃げだして、此方に女が縁づいておりますから、それをたよってきて、世話になっておりますよ」

世高はそれから老婆に伴れられて、老婆の女の家へ往った。女の夫や女が出てきて、ほうりだして滴した酒壷の酒を温めてもてなしてくれた。

旅費に窮している世高は、そこで世話になって科挙に応ずることになり、読書に心をひそめていたが、やがてその日がきたので、試験に応じてみると及第して高科に擢んでられた。

一方劉万戸の方では、秀英を高位高官の者からもらいにくるので、そのつど婚姻をさせようとしたが、秀英が頑として応じない。しかたなしにそのままにしていたところで、文世高の名が聞えてきた。劉万戸は自分に明のなかったのをひそかに恥じていた。

世高はそこで施十娘を頼んで劉家へ再縁を言い入れた。劉家では喜んで承諾したので、すぐ婚姻の式をあげた。