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めいじびじんでん
新編 近代美人伝 (上)
長谷川 時雨
線上閱讀長谷川 時雨《新編 近代美人伝 (上)(めいじびじんでん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 129,076 字 · 256 頁
狭い方のへ老母たちが住い、広い方へ子供とお鯉と、秋田から出京したしげ子とが住んだ。
「姉は子供が好きだったので、みんな慕っていましたが、今では三人とも手離してしまって、淋しいのを紛らすために六歳になる女の子を貰って育てています」
「柳橋から来ていた大きいのは縁附きました。も一人の女の子は十二の時に、桂二郎さんに引とられこの間それも縁附きました。その子は幼少いうちから手塩にかけたので、わたしを何処までも母だと思っているのです。二郎さんのところへ訪ねていったら、あたしの事を、あちらの御夫婦へ大層気兼するので、気が痛んで来て、それから行かないようにしましたの。あれを手離した時のさびしさといったら……」
暗然と、聞くものの胸にもにじむものがある。
「男の子は安藤の家督にしてあるのですけれど、その子の母に連合があって、生みの母の縁から深く附合うようになったところ、なにしろその子の義父だというので、何かと家の事へも手を出したがるし口も出すのです。それやこれやの迷惑は一通りじゃなかったので、種々と世間からもあたしが誤解されたり、大井の広い家も売ってしまうようになって、そのかわりに、家ごとその子も先方へ持っていったのです」