輕鬆讀懂日語經典作品
ja-reading.com
輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。
たわらとうだ
日本の英雄伝説
楠山 正雄
線上閱讀楠山 正雄《日本の英雄伝説(たわらとうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 40,666 字 · 84 頁
ちょうどそのころでした。太子は摂津の国の難波のお宮へおいでになって、それから大和の京へお帰りになるので、黒馬に乗って片岡山という所までおいでになりますと、山の陰に一人物も食べないとみえて、見るかげもなく、痩せ衰えたこじきが、虫のように寝ていました。お供の人たちは、太子のお馬先に見苦しいと思って、あわてて追いたてようとしますと、太子はやさしくお止めになって、食べ物をおやりになり、情けぶかいお言葉をおかけになりました。そして帰りしなに、
「寒いだろうから、これをお着。」
とおっしゃって、召していた紫色の御袍をぬいで、お手ずからこじきの体にかけておやりになりました。その時、
「しなてるや
片岡山に
飯に飢えて
臥せる旅びと
あわれ親無し。」
という和歌をお詠みになりました。
「しなてるや」というのは、片岡山という言葉に冠せた飾りの枕言葉で、歌の意味は、片岡山の上に御飯も食べずに飢えて寝ている旅の男があるが、かわいそうに、親も兄弟もない、かなしい身の上なのであろうかというのです。
するとその時、寝ていたこじきが、むくむくと頭をあげて、
「斑鳩や
富の小川の
絶えばこそ
我が大君の