輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

たわらとうだ

日本の英雄伝説

楠山 正雄

線上閱讀楠山 正雄《日本の英雄伝説(たわらとうだ)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 40,666 字 · 84 頁

青空文庫

二

国々を方々めぐりあるいて、為朝はとうとう九州に渡りました。その時分九州のうちには、たくさんの大名があって、めいめい国を分け取りにしていました。そしてそのてんでんの国にいかめしいお城をかまえて、少しでも領分をひろめようというので、お隣同士始終戦争ばかりしあっていました。

為朝は九州に下ると、さっそく肥後の国に根城を定め、阿蘇忠国という大名を家来にして、自分勝手に九州の総追捕使という役になって、九州の大名を残らず打ち従えようとしました。九州の総追捕使というのは、九州の総督という意味なのです。すると外の大名たちは、これも半分はこわいし、半分はいまいましがって、

「為朝は総追捕使だなんぞといって、いばっているが、いったいだれからゆるされたのだ。生意気な小僧じゃないか。」

といいいい、てんでんのお城に立てこもって、為朝が攻めて来たら、あべこべにたたき伏せてやろうと待ちかまえていました。

為朝は聞くと笑って、

「はッは。たかが九州の小大名のくせに、ばかなやつらだ。いったいおれを何だと思っているのだろう。子供だって、りっぱな源氏の本家の八男じゃないか。