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にっき

日記

宮本 百合子

線上閱讀宮本 百合子《日記(にっき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 65,193 字 · 131 頁

青空文庫

十月二十七日

十月二十八日

A、久しぶりで腸の工合悪いと云って、床に屡※(二の字点、1-2-22)つく。夕方基ちゃん来、母上が私に遊びに来るようにとのことづて。又、林町の方は、なかなか火事について神経質になって居るとの話をきく。気の毒と思う。傍ら、ないほど楽なことはないとも思う。

『朝日』のをする。適当な題が見つからず、一枚だけ。

夜、正木不如丘の、著をよむ。彼の文章の面白さは、短いものに含まれる科学者的鋭りさにある。三宅恒方氏の旅行に関する文と、やや精神の系統は似た皮肉の面白さだ。少し長いもの、又種類によって面白からず。

長与善郎氏の小説、めでたしめでたし、妻君が流産したことをああ云う風に書いて平気で居られるのは(そのお坊ちゃん的変さに於て)彼一流だ。

森先生の「ファウスト」脱帽の外なし。偉いものだ。実に偉いものだ。あの訳を、少しクラシックの知識をもってよめば「ファウスト」は判りよいものと云う感を与えるから、訳者の力はおそろしい。

十月二十八日(日曜)晴

朝スエ子遊びに来たいと云う電話、可哀そうだがいそがしいので断る。十一月の二十一日頃迄は到底駄目だ。

A、松宮春一郎氏の会に出、内田魯庵氏の風格に愛をもってかえって来た。