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むかしのことばとわるくち

昔の言葉と悪口

三遊亭 金馬

線上閱讀三遊亭 金馬《昔の言葉と悪口(むかしのことばとわるくち)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 3,079 字 · 7 頁

青空文庫

(先にやられて)

「いかなこっても」(何がなんでも)

「権助の話は裏がかえらねえ」(二度目にやることができない)

権助とは何ですかと聞きかえされて、作男で台所で働いている男だ。台所とは何です、勝手、といってやっとわかった。

昔の悪口には面白いのがずいぶんある。

今は恐妻家、女天下というが、昔は「からすの昆布巻」(かかあまかれだ)

「ずいぶん歩いたがまだよほど遠方なのかね」

「なーに、台屋のお鉢だ」(じき底、すぐ底)

吉原の料理屋からとる飯櫃は上げ底になっていた。いちいち説明をつけると長くなるが、現代人にはぴったりこない。

「怠け者の節句働き」

五節句といって、一年に節句と名のついた休日が五つあった。一月、三月、五月、七月、九月である。三月三日の上巳と五月五日の端午は誰でも知っているが、現在休日は五月五日の子供の日だけになった。

相撲も四股名のつくまでは苗字だの入門した月日で呼びだされる。行司が、

「片や三月二日、こなた五月の四日、互いに見合ってセックマイセックマイ」

昔、この五節句に仕事をしているような者は、不断は「引窓の紐」(くすぶってブラブラしている)といった。