輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

いなかがえり

林芙美子随筆集

林 芙美子

線上閱讀林 芙美子《林芙美子随筆集(いなかがえり)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 58,157 字 · 118 頁

青空文庫

呉服部のところを歩いていますとまるで博覧会へ行ったようなケンランさで、飛びつくような柄がすこしもないのです。年齢のせいばかりとは云えないほど、色々な呉服ものの染の悪さに、今さら変ったものだなと愕いてしまいました。おなじ紅色にしても、昔の紅色は奥行きがあったように思います。世の中が進歩しているはずなのに、柄模様ときたら、よくもあれだけセツレツに出来たものだと愕くほどでした。――先日も座談会で山脇敏子さんが話されたように、いまの絹物にはのりの多い地へゴム印を押したような模様が多いのです。立ちどまってみているひとを見ますと、どこがいいのかしらと思う位です。そんな、デパート選出の柄にみとれている奥さんたちの足袋ときたら、うす汚れていて、下駄は乱暴なものだったりします。下駄と云えば表つきはきらいです。とくにこの頃のように流行る靴の型はどうも好きません。足袋は木綿でコハゼがきつい位なのが私にはあいます。絹の着物の場合はキャラコをはきますが木綿が一番はき心地がよくて好きです。

昔、(よく昔の話を云いますが)ヒフ〔被風〕

と云うものが流行っていました。胸に房をつけて随分いいものだったと思います。