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うんせききこう
柳宗悦 民藝紀行
柳 宗悦
線上閱讀柳 宗悦《柳宗悦 民藝紀行(うんせききこう)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 133,050 字 · 276 頁
七
進んだ時代はあと帰りをする必要はない。時代が与える境遇に処していいのである。だがもし肝心の一物が掴めていないなら、私たちは新しい文化を誇ってはいられないのである。丁度古い時代に耽溺してはならないのと同じである。日田の皿山はまさに現代の反律である。だがそれだけに学ぶ点が極めて多い。吾々に欠けている一面を豊富に有っているからである。そうしてかかる一面には時間に左右されない力がある。
七
山の日は早く暮れる。わずかばかりの金を払って背負い嚢に天目の土瓶やら、飴色の「うるか」壺やら、黄色の茶碗やら、緑釉の小壺などを入れて村と別れる。私には大事な宝物である。重くても軽い。峠にかかると五、六頭の牛が降りてくる。見ると各々細長い筏を路の上に引きずってくる。山から垂れる水で赤土の道はすべりがいい。後に一人ずつ人がついて路からはずれる材木を鶴嘴で掻き集める。それが河のように流れて降りてくる。山に筏が動くのは生れて始めてである。なぜこの窯が今も昔のように作るかがよく分る。再び峠の頂きに来る。振り返ってまた来たい心が切りに湧く。私は近いうちにそれを果したいと今も思っている。