輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

かきのたね

柿の種

寺田 寅彦

線上閱讀寺田 寅彦《柿の種(かきのたね)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 70,202 字 · 139 頁

青空文庫

その次には、鰻のいる穴の中へ釣り針をさしこんで、鰻の鼻先に見せびらかす方法がある。

これらはよほど主動的であるが、それでも鰻のほうで気がなければ成立しない。

次には、鰻の穴を捜して泥の中へ手を突っ込んでつかまえる。

これは純粋に主動的な方法である。

最後に鰻掻きという方法がある。

この場合のなりゆきを支配するものは「偶然」である。(大正十二年六月、渋柿)

*

無地の鶯茶色のネクタイを捜して歩いたがなかなか見つからない。

東京という所も存外不便な所である。

このごろ石油ランプを探し歩いている。

神田や銀座はもちろん、板橋界隈も探したが、座敷用のランプは見つからない。

東京という所は存外不便な所である。

東京市民がみんな石油ランプを要求するような時期が、いつかはまためぐって来そうに思われてしかたがない。(大正十二年七月、渋柿)

(『柿の種』への追記) 大正十二年七月一日発行の「渋柿」にこれが掲載されてから、ちょうど二か月後に関東大震災が起こって、東京じゅうの電燈が役に立たなくなった。これも不思議な回りあわせであった。

*

本石町の金物店へはいった。