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しょくぶつちしき
植物知識
牧野 富太郎
線上閱讀牧野 富太郎《植物知識(しょくぶつちしき)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 43,784 字 · 86 頁
これらミカン類の貴さも、つまるところは前述のとおりその果内の毛に帰するわけだ。
ミカン類の果実は、植物学上果実の分類からいえば漿果と称すべきであるが、なお精密にいえば漿果中の柑橘果と呼ぶべきものである。
ミカン類の果実を剥いて見ると、表面の皮がまず容易にとれる。その中には俗にいうミカンの嚢が輪列していて、これを離せば個々に分かれる。そしてその嚢の中に汁を含んだ膨大せる毛と種子とがあって、その毛はその嚢の外方の壁面から生じており、その種子は内方の底から生じている。つまり右の毛と種子とは反対側から出て、たがいに向き合っているのである。すなわち図上左隅にその毛の生じ具合が示され、またそれとならんでその右隅には、成熟した毛が描かれている。子房がまだ若いときは(左側中央の図)、その各室内にまだ毛は生じていないが、花が終わって後子房が日増しに大きくなるにつれ、漸次にその外方の内壁から毛が生じ始める。そして後には図の下方にあるミカン半切れ図が示すように、右の毛は嚢の中いっぱいに充満する。
右のとおり、その半切れ図で表してあるように、果実の中は幾室にも分かれていて、この果実は実は数個の一室果実から合成せられていることを示している。