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なりひらぶんじひょうりゅうきだん
業平文治漂流奇談
三遊亭 円朝
線上閱讀三遊亭 円朝《業平文治漂流奇談(なりひらぶんじひょうりゅうきだん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 159,974 字 · 317 頁
事はグル/\変るから店受(たなうけ)か大屋を呼んで来い」
と云うから森松は急いで大屋を呼んで来ました。
大「道々御家来様から承りますれば、お村を助けて下すった其の御恩人の貴方様へ此の婆が何か分らんことを申すそうで、此奴(こいつ)は苛(ひど)い婆です、貴方様の御立腹は御尤(ごもっと)もの次第です」
と此の家主(いえぬし)が中へ入りまして五十両の金子を渡しまして、娘を確かに友之助に嫁に遣ったと云う証文を取り、懐中へ入れて文治はお村の宅を出まして、
文「森松何(ど)うだ、苛(ひど)い婆だなア」
森「苛い奴です、咽を締めたから死ぬかと思って婆が驚きやアがった」
文「なアにあれは威(おど)したのサ、あゝ云う奴は懲(こら)さなければいかん、併(しか)し大分(だいぶ)空腹になった」
森「くうふくてえなア何(な)んで」
文「腹が減ったから飯を喰おうと云う事よ、何処(どこ)か近い処にないか」
森「馬喰町(ばくろちょう)三丁目の田川(たがわ)へ往(い)きましょう」
と二人連れで馬喰町四丁目へ掛ると、其の頃吉川(よしかわ)と申す居酒屋がありました。其の前へ来ると黒山のように人立(ひとだち)がしている