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ははおや
母親
若杉 鳥子
線上閱讀若杉 鳥子《母親(ははおや)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,750 字 · 16 頁
「やっぱりああいう人が男だ! 俺なんかこうして患っているうちに馘だ。どう足掻(あが)いたって仕方がない。こうして死ぬのを待ってるようなもんだ。」
壁の方へ伸ばした長い足は、掛け蒲団の上からでも痛々しく骨ばって見えた。
帰って来て半月ばかり経ったある日、また、みを子は「ちょっとそこまで――」といって出たきり帰らなかった。夜になっても帰らない。
母親は前のこともあるので、泣かないばかりに胸をすぼめて考え込んでしまった。
何か書き遺してでも行きはしないか――彼女はみを子の持ちものの間を捜し廻った。
何もなかった。ただ一通、ノートの間に手紙が挟まっていた。黄色い封緘ハガキだった。
表には、市ヶ谷××町××番地池田方、青木みを様とあった。裏には、山崎二郎。
――やっぱりそうだ! 彼女は一しんにその手紙を読んだ。毛筆で細かく一ぱいに書いてある。達者過ぎて読みにくい字だった。飛び飛び読んで行った。
「今度、君は職場が変わるそうだが、止むを得ない事情のない限り、余り度々変わらない方がいい。そうして成(なる)べく皆と仲よくつきあって、好い友人を沢山拵えてくれ、そのうち段々現在の環境を脱け出すようにすることだ。