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ひかくしんわがく

比較神話学

高木 敏雄

線上閱讀高木 敏雄《比較神話学(ひかくしんわがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,624 字 · 348 頁

青空文庫

プロメトイスの亦の名はピルフォロステオスと云う。「天上の火を地上に伝えし神」の義にして、此点に於ては、プロメトイスは人類文化の創造者、其名の示す如く、聡明叡智の化神なり。人間の文明は、天然を征服し其結果として神意に背戻するに至る、との思想上より観察するときは、プロメトイスは、人文の代表者として、特別の意義を有す。人間の発明智力は、自然界の最端に至るまで、残る隅なくあさり散して、凡ての自然力を使役するに至らざれば止まず、との思想は、ソフォクレースが精妙の筆もて、その『アンチゴーネ』の中に叙述する所、宇宙の秘密、万有の真理に対する、人間の無限の渇望追求は、遂に神聖を褻涜し、神意を蔑如するに、至らずんば止まず、との思想は、多くの詩人の中にて、オイリピデスが特に巧に、説明せし所なり。此神話に於ても、プロメトイスの人間に伝えし、貴重なる賜即ち火は天に対し、神に対するプロメトイスの罪悪の結果にして、神話に見ゆる、プロメトイスは、輙頭轍尾反抗と詐術との化神なり。その大胆にも、天神とその聡明を競わんとせし心術は、遂にツォイスの神罸を免かるること能わざりき。ヘシオドスの説く所に従えば、プロメトイス説話は、凡そ下の如し。