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ひかくしんわがく
比較神話学
高木 敏雄
線上閱讀高木 敏雄《比較神話学(ひかくしんわがく)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 177,624 字 · 348 頁
此の如く製作神話は、民間信仰より生じたるものにして、决して民間信仰が、司祭詩人の神話より、出でたるものに非ず、とする点に於ては、マンハルトの意見は、甚しくシュワルツのそれに近し。マンハルトの意見は、屡※(二の字点、1-2-22)変ぜしが、最後に至りて、植物精霊を以て神話思想の本源とするに至れり。曰く、人間は植物の成長を見て、自己と植物とその本躰を等しくすと信じて、精物精霊を想像す。一般に精霊の信仰は、凡て茲に其本源を有するなりと。マンハルトの学説、略かくの如し。その個々の部に於て、誤謬多きのみならず、その大躰に於ても亦た、不完全なるところあるを免かれずと雖も、神話学史上、此方面に於て、新説を立てて、斯学の発達に、大なる催進を与えたるの功績は、没す可からず。
言語学的神話学派は、既に十分発達したる神話を、その発足点として、その本源を暴風、雲雨、太陽に求めたり。シュワルツが民間信仰に重きを置きしは、正しかりしも、神話の解釈に関しては、気象的説明の外に、出づる能わざりしは惜しむ可し。マンハルトに至りて、遂に民間宗教をば、原始宗教として、神話研究の発足点とするに至れり。