輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

あさくさこうえん

浅草公園

芥川 竜之介

線上閱讀芥川 竜之介《浅草公園(あさくさこうえん)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 7,873 字 · 16 頁

青空文庫

が、はっきりと見えるのは「生活、正月号」と云う初号活字である。

63

大きい常磐木の下にあるベンチ。木々の向うに見えているのは前の池の一部らしい。少年はそこへ歩み寄り、がっかりしたように腰をかける。それから涙を拭いはじめる。すると前の背むしが一人やはりベンチへ来て腰をかける。時々風に揺れる後ろの常磐木。少年はふと背むしを見つめる。が、背むしはふり返りもしない。のみならず懐から焼き芋を出し、がつがつしているように食いはじめる。

64

焼き芋を食っている背むしの顔。

65

前の常磐木のかげにあるベンチ。背むしはやはり焼き芋を食っている。少年はやっと立ち上り、頭を垂れてどこかへ歩いて行く。

66

斜めに上から見おろしたベンチ。板を透かしたベンチの上には蟇口が一つ残っている。すると誰かの手が一つそっとその蟇口をとり上げてしまう。

67

前の常磐木のかげにあるベンチ。ただし今度は斜めになっている。ベンチの上には背むしが一人蟇口の中を検べている。そのうちにいつか背むしの左右に背むしが何人も現れはじめ、とうとうしまいにはベンチの上は背むしばかりになってしまう。