輕讀日語

輕鬆讀懂日語經典作品

ja-reading.com

輕鬆讀懂日語,輕鬆閱讀日語。線上閱讀日語經典作品。支援在閱讀過程中顯示假名、查詢生詞、翻譯句子。

うきぐも

浮雲

二葉亭 四迷

線上閱讀二葉亭 四迷《浮雲(うきぐも)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。

N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 112,980 字 · 222 頁

青空文庫

第三回 余程風変な恋の初峯入 下

「若しそうなればもう叔母の許を受けたも同前……チョッ寧そ打附けに……」ト思ッた事は屡々有ッたが、「イヤイヤ滅多な事を言出して取着かれぬ返答をされては」ト思い直してジット意馬の絆を引緊め、藻に住む虫の我から苦んでいた……これからが肝腎要、回を改めて伺いましょう。

第三回 余程風変な恋の初峯入 下

今年の仲の夏、或一夜、文三が散歩より帰ッて見れば、叔母のお政は夕暮より所用あッて出たまま未だ帰宅せず、下女のお鍋も入湯にでも参ッたものか、これも留守、唯お勢の子舎に而已光明が射している。文三初は何心なく二階の梯子段を二段三段登ッたが、不図立止まり、何か切りに考えながら、一段降りてまた立止まり、また考えてまた降りる……俄かに気を取直して、将に再び二階へ登らんとする時、忽ちお勢の子舎の中に声がして、

「誰方」

トいう。

「私」

ト返答をして文三は肩を縮める。

「オヤ誰方かと思ッたら文さん……淋しくッてならないから些とお噺しにいらッしゃいな」

「エ多謝う、だがもう些と後にしましょう」

「何か御用が有るの」

「イヤ何も用はないが……」

「それじゃア宜じゃア有りませんか、ネーいらッしゃいヨ」