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かいていとし
海底都市
海野 十三
線上閱讀海野 十三《海底都市(かいていとし)》,假名注音日語閱讀。JLPT N2,點詞查義。
N2 · 挑戰 · 新字新假名 · 84,118 字 · 168 頁
博士は、そういって、僕の前方の壁に、計器板の下についている六つの窓のようなものを指した。それには、さっき僕たちが入っていった博士の艇庫の内部がうつっていた。
が、間もなく映像は動きだした。それは艇が航行をはじめたからだ。いつの間にか、艇は水の中につかって進んでいた。運河の中をもぐって進んでいるようだ。数條の、きちんとした間隔で直線的に並んでいる標識燈が、映画幕にうつくしく輝いている。
やがてその標識燈の行列が消えた。
「海中へ出た」
博士がいった。なるほど、そうらしい。海底都市の構築物をはなれて、深海へ。異様な形をした魚群が、こっちへどんどん近づいて来たと思ったら、ぱっと花を散らしたように上下左右へとんだ。
海中には、うす青い光がみちていた。また海底の丘などは白っぽく輝いていた。緑や茶色の海藻はすきとおって見え、魚群が近づくと嵐にあったような恰好で、おどりまくった。
僕は、ふと博士のことが気にかかって、幕面より目を放すと、横にむいて隣席の博士の様子をうかがった。
カビ博士は、一心ふらんに、計器を見ながら操縦をしている。
僕は髭もじゃの博士の横顔をしばらく見ていた。